コロナウィルスの影響で、マレーシア観光産業に大打撃。ホテル業界は10億円以上の損失。5つ星ホテルでは71% offも。

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コロナウィルスの影響は、マレーシアの観光産業に大きなダメージを与えている。

マレーシアでは、Visit Malaysia 2020(VM2020)のキャンペーンを実施中で、2020年に海外からの観光客を3,000万人に増やす目標設定がされた。
しかし、コロナウィルスの影響で、マレーシア国内の中国人向けの観光ツアーが3000以上がキャンセルに。

マレーシア政府は、観光収入向上を主な目的として、2020年1月1日より中国人とインド人向けに観光ビザの免除をスタート。
しかし、皮肉にも1月末よりコロナウィルスのパンデミックが発生。
昨年上半期には中国から155万人の観光客(マレーシア観光客の11%)がマレーシアを訪れたが、旧正月以降中国人観光客が途絶えてしまった。

参考記事:マレーシア 2020年1月より、中国人とインド人への観光ビザを免除。観光収入増加が狙いか



中国人観光客の急な減少により、マレーシア観光局は中国以外の市場に焦点を当てたプロモーション計画を改定中。
また、コロナウィルスへの対策が万全であることをアピールしている。
観光局によると、マレーシアは世界保健安全保障指数2019でタイと韓国に続いて、3位にランクされており、健康対策において最も準備された国の一つと評価されていることを強調している。

観光業界の中でも、ホテル業界は大きな打撃を受けている。

マレーシアのホテル協会の発表によると、コロナウィルスの影響で2月8日までに95,972部屋のキャンセルが発生。
約RM40 million(約10億6000万円)の損失が出ていると発表している。

大半のキャンセルは、中国人観光客だが、マレーシア、香港、シンガポール、台湾、韓国からの観光客のキャンセルも多くあり、コロナウィルスの各国へ与える恐怖が顕著に現れている。
*韓国政府はマレーシアへの渡航を控えるよう国民に通達 – 参考記事(英文)

マレーシアホテル業界は、コロナウィルスに対しての安全性をアピール。

マレーシアホテル業界の会長は、「ホテルではゲスト向けの部屋の消毒はもちろん、従業員の施設の消毒も行い、また、定期的な清掃による清潔な環境を提供している」とホテルの安全性を強調。
また、「一方で、Airbnbをはじめとする民泊施設に滞在することは衛生面でリスクが高い」とも付け加えている。

参考記事:マレーシア 観光者数は増加も、ホテル業界は不況。一方でAirbnb, OYOは破竹の勢いで成長中。

観光業界救済を目的とした、観光を促進するための優遇の議論もされている。

財務省が招集した会議で、下記が提案された。
・2020年に国内を旅行しているマレーシア人に対して税控除を導入することを検討
・ホテル協会より、観光省に登録されたホテルに滞在する人に対して、1人あたり最大RM1,000の個人所得税控除を要請
・ホテル協会より、ホテルのサービス税の一時的な免除を提案
・ホテル協会より、2020年末までの観光税率の引き下げの要請

その他、ホテル協会から、6か月間の水道料金の10%割引、EPFへの雇用主の拠出の一時的な停止、最低賃金の改定なども要望も挙げられた。

相次ぐキャンセルの影響で、各ホテルでは値引きも多く見られる。
大手ホテル予約サイトのAgodaでは、KLの5つ星ホテルで客室料金が55%ほど安くなっている。

ある5つ星ホテルでは、一泊の値段がRM998からRM450
別の5つ星ホテルでも、RM1,094から、RM320に割引されており、71% offとなっている。
有名5つ星ホテルの、セントレジスホテルはでもRM1,767からRM799と、約RM1000の割引とかなりお得な金額で宿泊が可能だ。



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