配送業者J&T 荷物を投げる動画が拡散・炎上
暴動?従業員が荷物を投げて叫ぶ動画が炎上
マレーシアの大手宅配業者J&T ExpressのPerak仕分けセンターにて、従業員が荷物を投げて叫んでいる様子を収めたビデオが拡散・炎上している。
動画にはベルトコンベアの両脇に、人が埋もれるほど山積みとなった荷物が写っている。
荷物は決して仕分けしているようには見えず、流れてきた荷物を従業員が無造作に放り投げている。
また、動画に写る別の従業員は叫びながら他の従業員を煽るような仕草を見せ、仕分けセンターは無秩序となっている様子が見て取れる。
Nak mengadu pergi lah pejabat buruh, jangan lah campak barang customers pic.twitter.com/rOEW1krG3H
— (@imrannazri__) February 6, 2021
従業員の賃金引き下げが原因とも
ツイッターでは仕分けセンターの暴動の原因について議論され、ジャーナリスト (@ayshardzn)氏は、J&T Express従業員の待遇の悪化が原因とツイート。
同氏は、配達員のコミッションは以前は1つの荷物当たり1.50リンギットだったのに対し、0.60リンギットに引き下げられ、これは現代の奴隷制と搾取だと批判。
オンラインショッピングサイトも配達業者との提携を見直すなど、プラットフォームとしての役割を果たす必要がある、とツイートしている。
J&T pays permanent riders RM1,200 with 30 cent commission per item delivered. Part-time riders used to be able to make RM1.50 per item but now cut to 60 sen. This company handles 100k items per day. It’s modern slavery and exploitation. Cruel.
— (@ayshardzn) February 7, 2021
J&T Expressが謝罪
動画の拡散・炎上が開始した翌日となる2月7日にJ&T Expressはプレスリリースとして声明を発表。
同社は、賞与の支払いに関する一部の従業員の誤解が問題発生の原因と発表。
従業員の賃金引き下げに関しては否定した。
「J&Tは社内規則とマレーシアの労働法に従い、従業員に年末の賞与を支給しました。昨年1年間働いた従業員には満額が支払われますが、勤務期間が1年未満の従業員には、勤務時間の長さに応じた金額が支給されます。
残念ながら、一部の従業員には賞与の支払い規則について十分な認識が共有されておらず、今回の問題を引き起こしました。」
と発表されている。
また、MCO(活動制限)期間中に荷物の量が急増したために臨時で従業員を雇用し、十分なトレーニングが行われていなかったことも発表されている。
J&Tによると問題はすでに解決され、2月5日に通常通り仕事が再開されており、破損した荷物に関しては同社が補償することも発表している。
J&T Express Malaysia hereby would like to express our deepest apologies to all Malaysians due to the recent viral cases…
Posted by J&T Express – Malaysia on Sunday, February 7, 2021
問題に関与したとされる従業員を含む7人が写っており、謝罪とともにJ&Tに内部的な問題や賃金の控除はないことを発表している。


