【マレーシア現地最新情報】 ロックダウンと行動制限令の詳細まとめ

KL

現在世界中で猛威を奮っているコロナウィルス(COVID-19)。

マレーシアの首相は3月18日〜5月12日の間、ロックダウン(Lockdown)・行動制限を行うことを発表。

期間中は外国人の入国禁止、国内の移動制限、企業・店舗等の閉鎖などが義務付けられる。

マレーシア ロックダウン・移動制限の概要(4/24更新)

予定期間:2020年3月18日〜5月12日
制限内容:
1. 外国人の入国禁止
2. 大規模集会の禁止
3. 教育機関の閉鎖
4. マレーシア人の海外渡航禁止(帰国者は14日間自宅隔離)
5. 政府機関および民間企業の閉鎖
6. 外出制限

マレーシア ロックダウン・移動制限の詳細

1. 外国人の入国禁止

マレーシア政府は、すべての外国人観光客および訪問客(Tourists and Visitors)の入国を禁止を行う。
ロックダウン期間は、外国人はマレーシアのへの入国ができない。
これはマレーシアへの旅行や留学、出張、駐在等の目的も含まれる。

2. 大規模集会の禁止

宗教、スポーツ、社会、文化に関するイベントを含む、集会を禁止。
イスラム教の礼拝堂であるモスクも期間中は閉鎖となる。

3. 教育機関の閉鎖

4. マレーシア人の海外渡航禁止(帰国者は14日間自宅隔離)

マレーシア人は海外へ渡航できない(シンガポール含む)。
海外からマレーシアへの帰国者は、検査の受診と14日間の自宅待機が義務付けられる。

5. 政府機関および民間企業の閉鎖

下記の業種を除く全ての企業・店舗が閉鎖となる。
水道、電気、エネルギー、通信、郵便、輸送、灌漑、石油、ガス、燃料、放送、金融、銀行、保健、薬局、消防、刑務所、港、空港、治安、国防、清掃、物販、食料供給等の生活必需サービスを除く。
→4月13日追加:グリーンゾーンエリアのハードウェアショップ、電気屋、めがね店、ヘアサロン(カットのみ)、クリーニング(コインランドリー除く)、ヘルスケア(伝統治療含む)、化学研究機関
*4月13日からに営業申請が可能。レッドゾーンでは営業不可なので注意
*4月14日にマレーシア政府は、めがね店とヘアサロンの許可の取り消しを発表

スーパーマーケットやコンビニエンスストア、GrabFood等は営業が行われる。
→4月1日より、店舗並びに配達サービスの営業時間は午前8時~午後8時に制限
コンドミニアムのプールやジム等の施設も全て閉鎖、コンドミニアム敷地内でのアクティビティも禁止。

<4月29日更新>
4月29日から始まるフェーズ4では、これまで稼働が許可されていた企業の稼働率の規制緩和が行われる。
これまで出社人数と操業時間の制限があったが、この制限が解除されてフル稼働が可能に。
企業は稼働率や操業時間変更のための申請は不要。
しかし、企業はソーシャルディスタンスの確保など、産業ごとに政府が定めるガイドラインの順守が必須となる。
違反をした企業には、営業の許可の取り消しや法的措置がなされる。

6. 外出制限 (3月18日より)

  • 食品・日用品の買い物や仕事など、必要な用事を除いて外出を禁止
  • 買い物は家庭の長が一人で行う→フェーズ4より家族2人で買い物可
  • 買い物であっても自宅から10kmを超えた外出は不可

<4月29日更新>
4月28日まで、買い物は10km以内、家族の長が1人で外出する、1台の車に1人(Grabなど配車サービスはドライバーと顧客の2人)の制限があったが、29日からのフェーズ4では、人数の制限が緩和。

4月28日に公布された官報によると、「食品、必需品、医薬品、栄養補助食品の買い物を家族と2人で行うことが可能」としている。
一緒に買い物できるのは一緒に住む家族限定。
また、自宅から10km圏内の規制については引き続き行われているので注意。

違反した場合、RM1000の罰金か6年以下の懲役、またはその両方が課せられる。

外出制限の違反で日本人の逮捕者も

3月27日、日本人4人を含む11人が外出禁止令を破ったとして警察に拘束された。
拘束されたのは、日本人が多く住む高級住宅街のモントキアラ。
ツイッターでも「モントキアラには警察がいないの?」と、外出制限中にも関わらず複数の人が出歩いている旨の写真のツイートがあり、逮捕の2日前に話題になっていた。

拘束された11人は既に保釈されているが、警察は1000リンギットの罰金や6か月以下の禁錮刑が科される可能性があると発表した。
拘束されたのは、日本人、マレーシア人、韓国人、アメリカ人を含む11人。
マレーシアでもニュースに取り上げられ「マレーシアのルールを守らない外国人たち」として、事件は話題になった。



日常生活の懸念

食糧

マレーシアでは、3月15日頃から食糧や日用品の大量買いが始まり、トイレットペーパーなどが品薄の状態が数日間続いた。
しかし、マレーシア首相は3月16日に「食料・生活必需品・マスク等の保健用品は十分にあり、供給状況を引き続き監視すると」発表している。

スーパーマーケットに関しては、ロックダウン期間中も営業を行うので、食料品や日用品の購入が可能。
しかし、通常と営業時間が異なるので要注意(店舗は夜8時まで)。

<4月7日更新>
4月7日現在、スーパーマーケットの在庫は豊富にある。
多くのスーパーマーケットでは、下記のルールが徹底されている。

  1. 顧客はマスク着用必須。未着用の場合入店不可
  2. 入り口にて体温の測定必須。熱がある場合は入店不可
  3. 一度に入店できる人数を制限
  4. 営業時間の短縮

特に入店人数の制限により、スーパーマーケット店頭には連日行列ができている。

また、飲食店での店内飲食が禁止になっているため、多くのレストランでは配達を行っている。
飲食のデリバリープラットフォーム(Grabfood, Foodpandaなど)や、店舗に電話やメッセージで注文。
通常は、家のドアでデリバリーを行うのが一般的(建物のセキュリティ状況によって異なる)だが、現在は外部の人の接触を最小限にするために、建物の入り口での受け渡しが一般的になっている。
コンドミニアムによっては、ドライバーが建物の中に入れず、外での受け渡しを徹底するところもある。

移動(公共交通機関・Grab)

LRT, MRT, KTMやバスの公共交通機関はロックダウン期間中も運行。
クアラルンプールで公共交通機関を運営しているRapidKLは公式ツイッターで、駅や車内で他の利用者と1mの距離を置くことを推奨している。
KTMは移動制限に伴い、タイへ国境を超える路線を一時的に運休する。

<3月30日更新>
ロックダウン期間中、クアラルンプールのLRTは本数の減少と運行時間を制限。
6〜7時 30分間隔で運行
7〜8時台 10分間隔で運行
9〜10時 30分間隔で運行
17〜19時半 10分間隔で運行
19時半〜22時 30分間隔で運行
*10時〜17時の間は運行しないので注意

ビザの期限切れや延長、更新について

3月20日に政府は行動制限(MCO)期間中のビザの例外措置について下記の通り発表を行った。

  1. <MCO中にマレーシア滞在>MCO期間中にビザが期限切れになった場合でも、例外措置としてマレーシアに滞在が可能。
    MCO期間が終了してから14日以内にビザを更新する必要がある。
  2. <MCO中に日本滞在>MCO期間中にビザの期限が切れ、ビザ保有者が海外に滞在、またMCO終了後3か月後以内にマレーシアに戻ることができる場合、マレーシアに入国してから30日以内にビザの更新が必要
  3. ビザ所持者の本国への帰国を希望するが、本国への入国許可が得られない場合やフライトの欠航などの理由で帰国ができず、ビザの期限が切れてしまった場合は、MCO期間終了後に速やかにスペシャルパスを申請する必要がある

マレーシアの経済状況

ロックダウン・外出禁止令の影響が経済にも出ている。

確定申告

マレーシアの確定申告は、会社員でも個人で行う必要がある。
2019年分の確定申告は4月30日までだったが、コロナウィルスの影響で6月30日までに延長された。



州を超えての移動制限

州の移動間は原則として禁止。州の境は警察と軍によりブロックされている地域も確認されている。

<4月29日更新>
マレーシア政府は、故郷から都市へ戻る人や、学校の寮から実家へ帰省する人を対象に、移動制限の緩和を発表。
州をまたいで移動する場合、マレーシアのGerakアプリから申請を行う必要がある。
また、アプリにアクセスできない人は、最寄りの警察署で申請書を提出することも可能。警察署での申請の場合は混雑を避けるために事前の予約が必要。

アプリから申請されたデータは政府に提出され、データから最適な旅行日が振り分けられる。
アプリは各ストアからインストール可能(ストアの地域設定がマレーシアの必要あり)。
Apple AppStore 、Google PlayStoreHuawei AppGallery

ラマダンへの影響(4/24更新)

行動制限令の発令当初は、期間が3月18日〜3月31日の予定だったが、延長があり4月24日開始のラマダンと重なることになった。

首相・閣僚の給与の全額寄付と国民への経済支援

首相、閣僚、副大臣の二ヶ月分の給料をコロナウィルス基金(Covid-19基金)へ寄付するとムヒディン首相が3月26日に発表。
首相、32人の閣僚、38人の副大臣の給与が自動的に差し引かれ、基金に送られる。

政府は3月25日までに、基金への寄付がRM約850万リンギット(約2.2億円)に達したと発表。

ロックダウン・外出禁止令の再延長は?

4月7日現在、ロックダウン並びに外出禁止令は4月14日までとされており、延長は未定。
→4月10日、首相会見で4月28日まで延長と発表
→4月23日、首相会見で5月12日まで延長と発表

マレーシアのコロナウィルスについて信頼できる情報元

日本大使館:【新型コロナウイルス】マレーシア政府による活動制限令の発表について
Ministry Of Health Malaysia 公式ページ(英文ページ)
Ministry Of Health Malaysia 公式Twitter(英文)



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