大麻の栽培と販売で政治家の男性を逮捕 マレーシア セランゴール
自宅に大麻6万リンギット相当を所持
2021年1月22日、クアラルンプール警察署長は、地元の政治家を大麻(マリファナ)の栽培と販売の容疑で逮捕したことを発表した。
逮捕された政治家は、マレーシア史上初の政権交代が起こった2018年の総選挙の候補者だった。
警察は1月20日の午後1時45分頃、走行中の不審なバイクを発見。
バイクを運転する男性は、400mlの液体大麻を所持していた。
警察は翌日の1月21日に、セランゴール州アンパンにある男性の自宅を捜査。
男性の自宅からは
・3,000mlの液体大麻
・1,500gの乾燥大麻
・7つの大麻植物と2つの苗
など合計RM60,760(約156万円)相当の大麻が見つかった。
また、男性は大麻とケタミンを混合して300リンギットで販売していたことも判明。
自宅の捜査後、容疑者の男性だけでなく男性の妻と家政婦も捜査の一環として身柄を拘束された。
大麻はマレーシアで違法
マレーシアでは、日本と同様に大麻は禁止薬物に指定されており、規制は厳しい。
危険薬物法(Dangerous Drugs Act 1952)によれば、麻薬等の危険薬物の違法売買は死刑であり、所持は最高で無期懲役の重刑が科せられます。また、一定量以上の薬物、例えばヘロインであ れば15g以上、大麻であれば200g以上を所持していた場合は、違法売買の目的があったと見なされ死刑が科される場合もある。
在マレーシア日本国大使館Webページより引用
マレーシア日本大使館で押されるパスポートのスタンプには、「不法薬剤の持ち込みは死刑に処されます。」との記載も。
薬物持ち込みによる日本人の死刑も
マレーシアで日本人女性が麻薬の持ち込みで死刑求刑されたケースも存在する。
2009年10月、元看護師竹内真理子氏はドバイからクアラルンプール国際空港に到着。
同氏が持ち込んだバッグから3.5kgの覚醒剤が発見された。
しかし、マレーシアの連邦裁判所は2015年10月15日に二審の死刑判決を支持し、上告を棄却。同氏の死刑が確定した。

