マレーシア Grab運転手が道路の穴が原因で死亡 なぜ道路の穴は直されないのか

PJ

Grabfoodドライバーが道路のくぼみに衝突し死亡 2日連続で同様の死亡事故

事故により31歳の男性が死亡

2021年1月4日午後1時15分頃、ムティアラダマンサラにて走行中のバイクが道路上にできていた溝にタイヤを取られて転倒
バイクを運転していた31歳の男性は転倒し、道路に体を打ちつけられたことが原因で死亡した。
男性は現場で死亡が確認され、司法解剖のためマラヤ大学医療センターへ搬送された。

死亡した男性はGrabfoodのドライバーで、ムティアラダマンサラ(Mutiara Damansara)にあるショッピングモール、ザ・カーブ(The Curve)近くのJalan PJU 7/1を走行中だった。
事故があった道路は片側2車線で、男性の運転するバイクは左車線を走行していた。

「道路の穴」により12年間で840人が死亡

マラヤ大学工学部交通研究センターのレポートによると、
2000年〜2011年の12年間で「道路の穴」が原因による死亡者数は840人となっており、死亡事故の11.2%を占める。

An analysis of Malaysia road traffic death distribution by road environmentより引用

セランゴールの道路に5万個以上の穴?修繕の資金がない?

2017年マレーシア政府は、自動車用のナビアプリWezaと連携し、アプリ利用者が道路上の穴を報告できる機能を追加。
セランゴール州が2020年11月に行った発表では、2019年から2020年にかけてセランゴール州内にて52,295個の道路の穴が報告されている。

マレーシアの道路の維持・管理はPublic Works Departmentによって行われており、
また同部署は公共事業省(Ministry of Works Malaysia)の権限下にある。
2021年の予算では、公共事業省にRM76億が割り当てられており、そのうち道路の建設と維持管理に使用されるのはRM6億2000万。

マレーシアのメディアThe Starの記事によると、道路の穴の修繕費は1つあたりRM250かかる可能性があるとのこと。
また、StarCarSifuの記事でも1回の穴の修繕でRM70からRM3500の費用がかかると紹介されている。

穴の大きさによる材料費や、一度の作業量によって諸経費などの費用は変わってくるが、仮に1つの道路の穴の修繕費がRM250として計算すると、セランゴール州にある5万個の道路の穴を修繕するためにRM1250万が必要となる。
他の州を含めると道路の穴の数はさらに多く、より多くのコストがかかる。

RM6億2000万の予算はあくまで「道路の建設と維持管理」目的なので、道路の修繕のための資金割り当てはその一部。
マレーシアでは道路の穴が原因の死亡事故が続いているが、優先して道路の穴の修繕に資金を割り当てられる余裕があるのかは不透明だ。

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