マレーシアのプラスチック消費量が多いのは持ち帰り文化が原因 WWF調査

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マレーシアのプラスチック消費量

WWFが2019年に行った調査で、調査を行ったアジア6ヵ国中でマレーシアが1人あたりの年間プラスチック消費量が最も高いことがわかった。
※調査対象:マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、中国

マレーシアの1人あたりの年間のプラスチック消費量は16.78kgと発表されている。

プラスチック消費の要因は持ち帰り文化

WWFマレーシアが2020年9月21日に発表したレポートにて、マレーシアのプラスチック消費の大きな要因の一つが「食品の持ち帰り文化(BUNGKUS or TA-PAU)と発表されている。

同レポートでは、食品の持ち帰りによる過度なプラスチック消費として、
1つのヌードルを持ち帰りすると6つのプラスチック包装が使用される」と例を挙げている。

1つのヌードルを注文した場合に使用されるプラスチック例
1.ヌードル用コンテナ
2.スープ用コンテナ
3.割り箸のビニール包装
4.プラ製のスプーン
5.チリやサンバルが入ったビニール袋
6.上記全てを入れるビニール袋

フードデリバリーの台頭でプラ消費量増大

持ち帰り文化によるプラスチックの消費量は、フードデリバリーサービスの台頭により増えている。

マレーシアのフードデリバリーサービスの大手、foodpandaは2012年にマレーシアでフードデリバリーサービスをスタート。
配車サービスの大手Grabも2018年5月にGrabFoodとして、フードデリバリーサービスに参入。

どちらもサービス開始当初にクーポンの大量配布によりユーザー数を増やした。
また、コロナウィルスのパンデミック・MCOによる外出制限や店舗内飲食禁止で、フードデリバリーサービスはさらに広い層に浸透し、利用数が爆発的に増えた。

フードデリバリーサービスはユーザーにとって非常に利便性が高く、飲食店にとっても販売チャネルを増やすことができるが、一方でプラスチック消費量を増大させる一因にもなっている。

リサイクルに課題も

WWFのレポートでは、マレーシアには大量のリサイクル品を処理するのに十分なインフラ設備があるものの「国内で発生したリサイクル可能な物をリサイクルせずに、代替品を輸入している」と発表している。

また、リサイクル可能なものが最終的に埋立地やゴミ捨て場に運ばれたり、海に流出していると発表している。

リサイクルの課題に対してWWFは、大規模な資金基盤や政府による監視システムなどを含む、マレーシアの持続可能な廃棄物管理と循環経済への移行を目指す「EPRスキーム」を提案している。
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